北海道の有機野菜を探している方に知っていただきたいのが、北海道常呂郡訓子府町の**上杉農園(上杉 三郎さん)**です。
上杉農園は、農薬・化学肥料不使用の土づくりを長年続け、有機JAS認証のもとで、玉ねぎ・にんじん・じゃがいもなどの根菜を中心に栽培されています。
「化学肥料を使わないのに、どうしてこんなに立派な玉ねぎができるの?」と驚かれることもあるという、土の力が自慢の農園です。
上杉農園の強みは「土づくり」|毎年ひまわりを植えて、畑に栄養を還します
上杉農園の特徴は、収量だけを追うのではなく、翌年以降のために土を育てる考え方にあります。
毎年、圃場の一部(年によっては畑の三分の一)にひまわりなどの緑肥を植え、収穫せずに土へ鋤き込みます。こうすることで、微生物やみみずが増えやすい環境を整え、堆肥の力も借りながら、畑の栄養循環を作っていきます。
「どうして野菜を植えないのですか?」と聞かれることもあるそうですが、上杉さんは土を第一に考え、あえて“休ませる区画”を作ることで、長期的に畑の力を引き上げてこられました。
乾燥の年でも実った大玉の玉ねぎ|有機でも大きく育つ理由
露地の根菜類が苦戦するような乾燥の年でも、大きな玉ねぎが実ったというエピソードがあります。
有機栽培は「効かせる」より「整える」農業です。上杉農園では、緑肥や堆肥で土を育て、時間をかけて地力を積み上げてきたからこそ、気候の揺らぎがある年でも作物の力を引き出しやすいのだと伝わってきます。
作っているのは、毎日の食卓を支える“基本の有機野菜”です
上杉農園が主に育てているのは、料理に登場回数が多い、使いやすい野菜です。
- 有機玉ねぎ
- 有機にんじん
- 有機じゃがいも
どれも「結局いちばん使う食材」だからこそ、品質の差が日々の食卓に直結します。シンプルな調理ほど、甘みや香り、食感の違いが分かりやすくなります。
長く続けてきた“正直な有機農業”|覚悟があるから信頼できます
上杉さんは、有機農業について「正直でなければ続けられない」と語っています。
良いことばかりではなく、資材の問題など思わぬトラブルで責任を負う場面もあったそうです。それでも辞めずに続けてきた結果、行政から声がかかり、ふるさと納税での取り扱いにもつながっていきました。
「有機野菜は相当な手間とリスクをかけた野菜です。少しだけ想像してもらえたら嬉しいです」
この言葉は、作物の背景を知りたい方にとって、強い安心材料になります。
まとめ|北海道の有機野菜を“土から選びたい”方へ
上杉農園は、緑肥(ひまわり)を活用した土づくりを軸に、農薬・化学肥料に頼らない畑を長年育ててこられました。
有機JAS認証のもとで育つ玉ねぎ・にんじん・じゃがいもは、日々の料理でこそ違いが出やすい「基本の野菜」です。
北海道の有機野菜を、産地直送で安心して選びたい方は、ぜひ候補に入れてみてください。
上杉農園 – アクセス情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 農園名 | 上杉農園 |
| 生産者 | 上杉 三郎 |
| 所在地 | 北海道 常呂郡訓子府町 |
| 有機JAS | 有機圃場面積:202.8a/認定団体・認定番号:ACCIS・A08-072902 |
| 主な作物 | 玉ねぎ/にんじん/じゃがいも |
| 栽培の特徴 | ひまわり等の緑肥を植えて土に鋤き込み、微生物・みみずが育つ土づくりを重視しています |
| 販売 | 食べチョク登録:2022年08月/ふるさと納税での取り扱いあり |
| アクセス方法 | 訓子府町エリアの農園です。訪問や受け取り方法の詳細は、販売ページ・案内にてご確認ください |