北海道のアスパラ農家さんを訪問していると
デパートやスーパーの店頭で
アスパラが残念な陳列をされている、と聞きます。
例えば
アスパラが常温で置かれている
アスパラが横向きに寝かされている
アスパラの根元が水に漬かっている
このアスパラの陳列方法が
なぜ良くないのか?
どうすれば店頭でアスパラの鮮度を保つことができるのか?
ご説明いたしますね(^^)
★アスパラが常温で置かれている★
アスパラの鮮度に最も大きな影響を与える要素が
店頭で陳列する際の温度です
店頭の温度が高いと
アスパラは伸びようとします
呼吸もたくさんします
すると、エネルギー消費量が多くなり
鮮度を保つことができなくなります
実は、アスパラの本場、札幌のスーパーでさえ
常温でアスパラを陳列しているんです(^^;)
夕方になると、アスパラは乾燥してシワが出てきて
見るからに硬そうです
朝イチで買えば美味しかっただろうに
もったいないですよね。
では、店頭でアスパラの鮮度を保つには
何度に設定すれば良いのでしょうか?
アスパラの最適温度は4℃と言われています。
これはかなり低い温度ですよね。
冷蔵庫の野菜室が7℃くらい。
★アスパラが横向きに寝かされている★
アスパラが横向きに寝かされていると
なぜ良くないのでしょうか?
それは、アスパラは上に伸びようとするからです。
アスパラが横向きに寝かされていると
アスパラの先端は上に伸びようとして
曲がった方向に伸びます。
すると、余計なエネルギーを消費してしまうのです。
店頭ではアスパラは立てた状態で陳列することで
鮮度を保つようにしましょう。
★アスパラの根元が水に漬かっている★
アスパラの根元を水に漬けておくと
切り口が乾燥しないイメージなので
鮮度を保つうえで良さそうですが・・・
実は、NGです!
吸水して水っぽい味になります。
では、どうすれば良いのでしょうか?
湿らせたキッチンタオルか布の上に
アスパラの根元をつけて立てた状態で陳列しましょう。
アスパラの根元の切り口は
少し乾燥させても大丈夫なんです。
切り口が乾燥するとかさぶた状になり
それ以上水分が抜けることがなくなります。
そのため、アスパラの根元を水に漬けるのではなく
湿度を保つ程度に湿らせたキッチンタオルが
あるくらいがちょうど良いのです。
★鮮度保持袋に入れたほうが良いか★
鮮度保持袋がアスパラの鮮度を保つメカニズムは
アスパラの呼吸量を抑え
急激な乾燥から守ってくれる、という点です
鮮度保持袋には、ミクロの穴が空いていて
アスパラの呼吸量を制御してくれます。
呼吸量が制御されると、エネルギー消費が抑制されます
そして、過度の乾燥からアスパラを守ってくれます。
鮮度保持袋に入れると手間がかかりますが
店頭でアスパラの鮮度を保つためにはおススメです。
★店頭でアスパラの鮮度を保つ方法★
最後に、まとめますね。
アスパラの最適温度は4℃
アスパラは立てた状態で陳列
湿らせたキッチンタオルにアスパラの切り口をのせる
もしくは、鮮度保持袋に入れる
これで、アスパラの鮮度を保つことができますよ(^^)
店頭だけでなく、ご自宅でも同様な鮮度を保つ方法が可能です。
ぜひお試しくださいね!