北海道のとうもろこしは、最近では
白いとうもろこしや生でも食べられるとうもろこしなど
いろいろな種類があってよくわかりませんよね?
今回は、北海道のとうもろこしの種類と特徴について
わかりやすくご説明いたしますね(^^)
★品種の分類★
よく、スイートコーンやポップコーンなどと呼びますが
これは、種子の性質による分類であり
品種名とは異なります
つまり、スイートコーンという品種は存在しないんです(^^)
スイートコーン(甘味種)は、私たちがよく食べている
とうもろこしの種類のことです
種子に含まれる糖分が多く強い甘味を感じるため
このように呼ばれています
★各品種の特徴★
今回は、わかりやすくするために
とうもろこしの実の色で大きく3種類に分けてみますね!
それらの中でも、スイート種、スーパースイート種
ウルトラスーパースイート種などのタイプがあり
名前の通りどんどん糖度が高く甘くなるんです
★イエロー系★
実が黄色の甘味が強い品種です
【味来】
比較的こぶりですが
とうもろこしの中でも非常に糖度が高く
皮が薄く実が柔らかいことから人気となりました
非常に珍しい品種です
【ゴールドラッシュ】
とうもろこしの王様と呼ばれ
実がぎっしりと詰まって甘みが強いことが特徴
粒皮が非常に柔らかいため
口の中に皮が残りにくく、後味さっぱり!
生でも食べられるほど甘いとうもろこしです
【サニーショコラ】
別名「フルーツコーン」と呼ばれ
糖度が非常に高いんです(^^)
粒皮もとても薄く実が柔らかいため
生で食べても美味しく
その美味しさはフルーツ並み!!
【恵味(めぐみ)】
強い甘さが魅力の生でも食べられるとうもろこしです
鮮やかで光沢のある粒色と粒皮の柔らかさが特徴
糖度の低下が遅い品種で
同種で恵味ゴールドや恵味キュート
などもありますよ
【ミエルコーン】
粒の皮が薄く、糖度の高い品種で生食可能
ミエルとは、フランス語で「はちみつのような甘さ」
という意味で、名前のごとく甘いです
【ピクニックコーン】
かなり小ぶりな品種で
小さなお子様や女性が1本食べきるのに
ちょうど良いサイズです(^^)
しかも、かなり糖度が高くて美味しいんです!!
味来、ゴールドラッシュと同じくらい美味しいです
【キャンベラ】
ピーターコーンの後に出た品種
昔懐かしいとうもころこしを食べたい方は
このキャンベラがおススメですよ!!
粒の硬さがしっかりとしていて
甘みと旨みも十分あって
これぞとうもろこし!!という味です
私個人的には
最近のフルーツみたいな甘さの品種よりも
キャンベラのような昭和の味が好きです(^^)
【ハニーバンタム】
昭和40年代に日本で人気となった品種
その後、ピーターコーンが登場して以来
姿を消しつつあります
★バイカラー系★
白色と黄色の実が混ざっている品種
【ピーターコーン】
北海道では生産量が最も多い
北海道民に最も親しまれる品種と言ってよいでしょう(^^)
黄粒と白粒が3:1の割合で混じる
バイカラーのとうもろこし
甘くて粒皮がやわらかく食べやすい
高糖度型の代表品種のひとつで
昭和60年に登場しました
【ゆめのコーン】
黄色と白色の粒が3:1で混ざる「バイカラー品種」
糖度の高さ、粒皮の柔らかさが特徴ですが
見た目のインパクトで人気があります
糖度の低下が遅い品種です
★ホワイト系★
実が白色で甘味が強い品種です
【ピュアホワイト】
真っ白なとうもろこし
収穫時の平均糖度は15度と
とても甘く生でも食べられるとうもろこし品種
北海道以外での生産は少なく、希少品種
一粒一粒が甘くクリーミー
【ロイシーコーン】
ピュアホワイトや白い味来よりも
さらに真っ白なとうもろこし
上:白い味来
下:ロイシーコーン
ピュアホワイトよりもっと甘いですよ(^^)
生で食べても美味しいとうもろこしの品種です
北海道では最近流行の品種ですよ~
【白い味来】
その名の通り、味来が白くなった品種
あの美味しい味来を白くしたのですから
味は間違いなく美味しいですよね(^^)
ロイシーコーンが透き通るような真っ白であるのに対し
白い味来は、真珠のようなクリーミーな白さです
なかなか販売されていないので、貴重ですよ
★昔ながらのとうもろこし★
とうもろこしは、16世紀後半にポルトガル人によって長崎へ伝来
当時はかための「フリント種」でした
明治時代になると「スイート種」である
「ゴールデンバンタム」がアメリカから導入され
北海道開拓とともに栽培が盛んになりました
第二次大戦後になると「ゴールデンクロスバンタム」が入り
さらに昭和40年代に「高糖型(スーパースイート種)」の
「ハニーバンタム」が人気となりました
そして昭和60年代に「ピーターコーン」が
登場したことでおやつとしての需要が急増しました
これらのスーパースイート種の登場により
フリント種や当初のスイート種は
ほとんど姿を消してしまいました
年配の方々は
「甘いとうもろこしはとうもろこしらしくない!」
と口々に仰います
確かに、昔ならがらのとうもろこしは
噛むほどにじわーっと味が出てきて
フルーツではなく、穀物らしい味がしますよね(^^)