ヨーロッパでは、アスパラと言えばホワイトアスパラですが
特にフランス、オランダ、ドイツなどでは
「高貴な春野菜」と言われ、特別な食べ物として扱われているんです
なぜホワイトアスパラがそこまで愛されているのか?
それは、ホワイトアスパラの発見と関係があります
今から500年ほど前の16世紀
イタリアのある村で
農作物が雹で全く獲れなくなってしまった年がありました
食べるものがなく、飢えて苦しむ農民たち
腹ペコの農民たちは
じゃがいもでも残っていないかと必死に土を掘っていました
すると、土の中から何やら白いものが・・・
そう、農民たちは偶然ホワイトアスパラを発見したんですね
食べてみると、それはそれは甘くておいしかった
こうして、ホワイトアスパラは
ヨーロッパ全土に広がり春を告げる野菜
風物詩として大事に育てられてきたんです
ホワイトアスパラはルイ14世の大好物で
フランスでは芽の先を大切に扱うように
「マドモアゼルの指先」とも呼ばれているのです
ヨーロッパの春には、日本の「桜前線」のような「アスパラ前線」があり
収穫はスペインで4月頃から始まり
フランス、ベルギー、オランダ、ドイツと北上します
ヨーロッパの人たちは
ホワイトアスパラを食べることで春を感じるんですね(^^)
アスパラをわざわざホワイトアスパラとして食べる理由が
これでおわかりいただけたでしょうか?
その理由は、ホワイトアスパラ特有の美味しさだけでなく
ヨーロッパの祖先を救ったホワイトアスパラに対する愛情ですね(^^)
さあ、あなたもホワイトアスパラで春を感じてみませんか?